向き合うって、どういうこと?

前回、人的資本経営には従業員の一人ひとりに向き合うことが重要だということをお伝えしました。

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では、具体的にどうすれば良いのでしょう?

今回は、それを少しずつ紐解いていきます。

目次

向き合うことで何が期待できるか

向き合うことで期待できる3つの効果

従業員を適材適所に配置し、学びを続けて成長し続けることにより、以下の3つのことが期待できます。

  1. 従業員一人ひとりのパフォーマンスが高まる。
  2. 組織の力が高まる。
  3. それにより利益が上がる。給与に還元することで従業員が輝く。

結果を出すことで、組織の市場価値が高まります。

今や、企業は選ぶ側から選ばれる側になりました。

個人を輝かせることができれば、入社したい会社になることができます。

最も公式で本格的な向き合い方

時間をかけて一人ひとりと対話し、従業員がもっとも輝くことができる方法をじっくりと探し出し、導く方法、それが「キャリアコンサルティング」です。

キャリアコンサルティングって何?という問いに、国はこう解説しています。

「キャリアコンサルティング」とは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいいます。

キャリアコンサルティング・キャリアコンサルタント(厚生労働省HP)

はい。よくわかりません。さすが厚労省(笑)

つまり、「私はどんな風に働いたらいいの?何が向いてるの?」という相談に乗ることです。

職業能力開発推進法が改正され、キャリアコンサルティングの機会の確保が事業者に義務付けられました。(2022年4月施行)

そして制度や各ツールが提供されています。

せっかく国が動いていますので、利用できるものは利用しましょう。

よくある勘違い

「キャリアコンサルティングなんてすると、うちの従業員はよそが良いなんて言って、転職してしまうんじゃないか?」

こう思いますよね?

キャリアコンサルタントに実情を聴くと、そんなケースは稀だということです。

むしろ、今の場所で自分にできることがあると気づく人が多く、逆に転職防止の効果を感じられる企業もあるとのことでした。

国に助けを求める簡単な方法

具体的な進め方

一番良いのは、厚労省が無料コンサルティング事業を展開しているので、それに申し込むことです。

一度に従業員全員の相談を受けてもらうにはスケジュールにも無理があります。

ひとまず、気になる従業員からでも申し込んでみてはいかがでしょうか?

申し込みが殺到していて予約枠がどんどん埋まっているそうです。

お早めに申し込まれることをお勧めします。

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自社で進めることも可能

厚労省はジョブカードという様式も展開していて、これを活用することで自分自身で現状を整理することができます。

今までしてきたことを理解し、目指す姿に足りない部分をスキルアップしていく。

そのための道しるべを作る活動です。

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  1. 過去の経験を振り返る
  2. 今のスキルを棚卸する
  3. 将来の姿を思い描く

もちろん、書いただけでパッと理解できる人ばかりではありませんし、書くのに迷う人もいます。

そんな時はキャリアコンサルタントに気軽に相談しましょう。

素早く進めるための方法は

キャリアコンサルティングを申し込むと、おそらく1か月はかかると思います。

社員全員に受けさせるには時間がかかります。

大切なのは、一人ひとりとの対話。

ジョブカードを活用して、じっくりと向き合ってください。

ここまで本格的にしなくても、ある程度の適性を見る方法もあります。

かなり簡易的な方法ですが、対話のレベルによっては、十分使えると思います。

次回以降にお届けします。

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