最強チームの作り方 ~本気の適材適所

ゴールデンウィーク明けに心配される五月病。4月の入社・異動直後の緊張がゆるんだ頃に発症すると言われています。他の時期に行った組織変更や異動についても同じこと。少し時間がたったころにケアすることは大切です。

あなたの組織ではいかがでしょうか?組織を運営するのに、人の心は大切な要素になるので、注意が必要ですよね。

特に人事異動や昇格が適正にされないと、従業員の方も能力を発揮できずに組織のパフォーマンスが下がります。それだけでなく、悩みが大きく休職や退職につながることも。

小さな会社の場合、人材が潤沢にいるわけでもなく少数精鋭で運営されていることでしょう。いかに適材適所に人材を配置するか、悩みますよね。

シリーズでお伝えしている人材管理「茶化」の2回目は、ハ…「配置」です。

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テーマは、個人の適性を知ることで、正しい役割を与えることです。

人はそれぞれ、生まれ持った、あるいは今まで生きてきた中で作られた個性があります。その特徴を捉えると、向いている仕事と向いていない仕事があることがわかります。向いている仕事を与えれば能力を発揮できるし、本人のストレスも小さい。でも、逆に向いていない仕事だとどうなるでしょうか?

例えば、決められたことをコツコツするのが得意な人に、新しいことを考えて好きなようにやるように指示するとどうなるでしょうか?

リーダーの適性がある人を、同じ仕事を繰り返すしかできない環境に置いたらどうなるでしょうか?

まずはその人がどんなタイプかを知ることが大切ですよね。私は主に、FSS理論、ハーマンモデル、交流分析を用いています。

ここでその全てを解説することはできませんが、FSS理論を簡易的に使う方法をお伝えします。

FSS理論とは

この理論は以前にサッカー女子が世界を制した「なでしこジャパン」のマネジメントに用いられて有名になりました。

FFS理論とは、チームを編成するにあたって、そのチームの個々のメンバー特性を理解したうえでそれぞれのメンバーが持つ強みや弱みを客観的に把握する手法のことを言う。

人材マネジメント用語集 - アクティブアンドカンパニー

本来なら診断をしっかり行って、自分や部下のタイプを把握するのが一番なのですが、あらためてそんなことをする余裕がないこともあります。その場合は、普段の行動を観察していれば傾向はつかめます。あなた自身をふり返ると、以下の4つのタイプでいうとどのタイプでしょうか?また、あなたの組織のメンバーの普段の言動を観察すると、それぞれのタイプにわけられませんか?複数の特性を持っている人もいますが、大まかに分けてみてください。

<4つのタイプ>

最終的には4つのタイプにわけるのが、この理論です。

タグボート・・・大型船を引っ張っていく小舟。アイデアをどんどん思いついてしまう人、新しいことが好きなアンテナ広めのタイプ、あなたの周りにもいませんか?

リーダーシップ・・・タグボートが見つけてくるアイデアを実現させるため、周りを巻き込みながらどんどん組織を成長させるタイプです。

マネジメント・・・どちらかというと調整型。仕組みをつくったり改善したり。リーダーシップが拡げた組織を整える役割をします。組織が大きくなればなるほど貴重な存在です。

アンカー・・・「錨(いかり)」という意味です。決められたルール・手順を徹底的に守るタイプです。

逆のタイプの仕事を与えると、大きなストレスになります。例えばアンカータイプに「何か新しいアイデアを考えて」と支持すると、本当に困ってしまうのです。また、タグボートタイプはルーチンばかりの仕事だと苦痛を感じます。

強い組織を作るポイント

どれか特定のタイプの人ばかりを集めてしまうと、組織はうまく回りません。なるべく異なるタイプを組み合わせてみましょう。なでしこジャパンが成功したのは、この組み合わせを意識的に行ったから。1つの部署、あるいは1つのプロジェクトを編成するとき、4つのタイプをバランスよく配置し、得意とする役割を与えるようにしましょう。きっといきいきと活躍してくれるはずです。

しっかり診断してみたい場合は、診断サイトもあります。

無料簡易診断 診断を始める - FFS診断宇宙兄弟バージョン

(生年月日などの個人情報を入力して登録しないといけないので、私はやめましたが。。) 書籍も出ていますので、詳しく知りたい方はご確認ください。。

まとめ

メンバーをよく観察し、それぞれのタイプにあった役割に配置しましょう。

  • 強みを活かせる役割なら、十分な力を発揮できるし、ストレスも少ないです。
  • 異なるタイプのメンバーを組み合わせて、弱みを補い合うことで強いチームになります。

次回は茶化の3回目、ホ・・・報酬についてお伝えします。

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