ある材料メーカー経営層とその商社と話しました。海外メーカーなのですが、深刻な供給リスクを抱えています。
原料が手に入らない。
原料サプライヤーも自社も政府の環境規制(PM2.5抑制)のため、冬場の操業ができない。
稼働率は以前の2割以下へと激減。
では、それに対するプランは?
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なかなか、的を射た答えをしていただけません。。
八方塞がり。長く事業を続けていると、そういうこともあります。でも、そこで諦めては終わりですよね。大幅な方向転換は難しくても、小さな策をうまく組み合わせて、少しでも改善することは出来ます。あるいはいよいよ撤退戦、となるにしても、上手な方法を選択する必要があります。
その為の経営判断。時には 軍師でもあるコンサルタントの力を借りながら、 こういう時ほど適切な道を選んでいきたいものです。
さて、そのメーカーはなぜ慌ててなかったか?実は、数年前から多角化を実現しており、収益の柱が他にもありました。また、供給リスクで市場価格が高騰し、売り手市場となって利益率自体は高まっていました。
転ばず先の多角化、 転んでもただでは起きないしぶとさ(価格転嫁)も大切ですね。