新たな年は人とトコトン向き合う

新たな年を迎えて、気持ちも新たに進み始めています。

昨年は変化の多い一年を過ごしてきました。出会いも多く、自分自身のギアが一段上がるような成長も経験しました。

新しい一年、この荒波をどうとらえるのか? 経営者の皆さんと一緒に歩んでいく道のりを予測し、注力する方向性を簡単にお伝えしたいと思います。

目次

2022年はこんな年でした

経済の復調で人手不足が鮮明に

新型コロナウイルス感染拡大はまだまだ終わったわけではありませんが、海外からの渡航制限を緩和したことや旅行支援の施策により、明らかに人流が増えました。

私は東海道新幹線をよく利用するのですが、一列5席(3+2)のうち一人しか座っていないこともあった指定席が、今は4~5人座っていることが多いです。

経済活動がコロナ前に移りつつある中、人手不足に悩む企業も増えました。

そもそも少子化は加速を続けているので、労働人口は減り続けるわけです。ここ数年はコロナによって雇用が減っていたので気づきにくい状況になっていました。ところが、技術を持ったシニア層は大量に退職・引退していき、新たに学校を卒業して働く若者の人数は減り続けている。すでに血みどろの人材獲得戦争はスタートしています。

労働者の実質賃金が低下し、従業員の目の色が変わり始める

経済のシフトが完全に変わった一年でした。円安、原油・エネルギーコストの高騰により、消費者物価は上がり続けました。一時金を支給する企業も多いのですが、それでも国民の負担は増え続けています。

「お金のことはあからさまに話さない」のが美徳とされる日本人ですが、生活防衛のために転職を考えている人が増えました。テレビCMやネット広告でも転職サイトや転職エージェントが広告費をどんどん投下しているのを感じますよね。人間の心理として、何度も目にするものは意識の中に刷り込まれていきます。従業員の中に「転職という選択肢」が刻み込まれていて、心の中では賃金への不満と会社への恩義が綱引きを始めているわけです。

働くことへの価値観が変わる

一方で、賃金さえ高ければ従業員は喜んでついてきてくれるのかというと、そうではなくなりました。コロナや戦争という大きな社会変化があったことで、価値観が変わってきています。また、SDGsが浸透してきていることも影響しています。

  • 従業員を幸せにする
  • 社会・地球に貢献する
  • 顧客に喜ばれる

そんな企業であってほしいと従業員も願い、期待や心配をしています。

働き方と働き甲斐をどう向上させていきますか?

2023年に来る変化とは

加速した人手不足は止まらない

前述の通り、少子化が止まることはありませんし、シニア層もどんどん労働市場から去っていきます。大手企業は人材の囲い込みを強めます。賃金水準の高い海外への人材流出も加速する可能性があります。

「採用したいけど、人が集まらない」

こんな声を聴くことが本当に増えました。今後はもっと人材が流出し、一方で採用が難しくなります。

選ばれるための努力

コロナの緊急事態宣言の前後などに、キャッシュレスやペーパーレスの仕組みを取り入れて、働き方をDXする企業が増えましたよね。これはコロナのためではなく、来るべき人材不足に備えた生産性向上のためです。

  1. より少ない人数でも利益を高められる体質を作るため、
  2. 高めた利益を賃金上昇にあてて、人材獲得戦争に勝つため

このような投資をする経営判断。数年先を見据えて加速していると感じます。

人とトコトン向き合います

組織人事が会社の存続のカギを握る

人材獲得と育成を中心に経営戦略を考えていかなければならない時代になりました。従業員ファーストという意識に経営者がなれるかどうかで収益性が変わると言っても過言ではありません。

人材が事業の継続性にも影響するようになりました。今後は人材倒産ということも頻繁に起きてくると予測しています。事実、飲食サービス業では人材不足により店舗縮小や営業時間短縮を余儀なくされていますよね。

個人のパフォーマンスが組織を変える

今いる人材にどれだけ幸せになってもらえるか。そのために必要なのはコミュニケーションを中心としたマネジメントスキルです。私は昨年、従業員の教育体系構築や研修(リアル、オンライン、動画)、ES(従業員満足度)調査の分析と施策立案など、組織全体への働きかけを中心に活動してきました。なぜなら経営者にとってはコストパフォーマンス、つまり費用対効果を考えたときに組織全体へ均等に働きかけた方が効率が良いからです。

でも、やはり組織というのは不平等なのです。教育機会を提供しても反応しない人は一定数います。逆に凄まじい吸収力で伸びていく人材もいるのです。

どこの組織にもキーマンがいます。そのキーマンが増える・育つことで、適切なマネジメントにより組織が変わっていきます。

マスターシード流のアプローチ方法

従業員面談というアプローチで個別に話をすることが、実は近道だと気づきました。(もちろん、全体への研修や調査などは継続するべきです)

個別の悩み、ニーズと課題を把握して、面談や研修を通じてキーマンに成長してもらう。

このようなニーズはどの企業でもあるはずだと思います。

従業員一人一人に目をむけ、幸せになってもらうために経営者がどう判断するか。考えることはたくさんあるとは思いますが、人材という軸だけは重視したいものです。

このあらたな取り組みに関してはこちらの記事でも公開していきますので、どうぞお楽しみに。

本年もよろしくお願い致します。

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